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イルカトレーナーになるには?仕事内容・給料・必要な資格とは

イルカトレーナになりたいけどどうしたらいいのか

華やかに見えるイルカトレーナーですか実際はイルカに関わる時間より掃除や作業といった時間のほうが長いのが現実。

しかしこの掃除・作業が動物を安全に飼育していくためには欠かせない時間なんです。

また動物が好きという気持ちも大事ですが好きだけでは続ける事が難しいです。

どんなイルカトレーナになりたいのか、イルカトレーナになって何がやりたいのか

トレーナーになる。のが目標ではなくその先に何がしたいのかを明確にすることで行き詰った時に

その壁を超える事ができます。

私は6年間イルカの触れ合い施設でイルカトレーナーとして働いていました。

これから飼育員・イルカトレーナーを目指している方に

仕事内容・給料・必要な資格などを元イルカトレーナがリアルにお伝えしていきたいと思います。

目次

イルカトレーナーとは

主に水族館やイルカの触れ合い施設でイルカの飼育やトレーニングを行います。

水族館勤務だとイルカだけではなくアシカ・アザラシなども幅広い動物を担当することもあります。

イルカトレーナの仕事内容

ここではわかりやすく1日のスケジュールを簡単に説明します。

水族館の場合(例)

8:00~ 出勤 健康チェック・調餌(ちょうじ:餌を作る事をいいます)

動物に異常がないか、健康チェックを行います

朝のショーの時間までに餌の作り、健康チェック・トレーニングを行い朝礼を済ませておきます。

11:00~ イルカショー1回目

11:30~ 作業など

イルカショーで使用したバケツ洗い・消毒

イルカのおもちゃを作ったり、プールの掃除をしたり空いた時間に作業をこなしていきます。

午後のショーまでに順番に昼食をとります。

13:00~ イルカショー2回目

13:30~ イルカの体調管理や水質チェック

15:00~ イルカショー3回目

16:00~ イルカのトレーニング

16:30~ 掃除

17:00~ 1日の記録を記録をつける(イルカの健康状態・トレーニング状況など)

17:30~ 終礼・退勤

これが大まかなスケジュールになりますが、施設によって大きく異なります。

また動物相手である以上は出勤時間や退勤時間あくまでも例えであり早く出勤したり残業が続く場合もあります。

動物の体調次第では24時間で観察も行います。

私の施設では2人1チームとなり2時間交代で24時間観察していました。

自分自身の健康管理はも大切になってきます。

給料はどのくらい?

イルカトレーナーや水族館飼育員の給料は決して高くはありません。

施設によって異なりますが手取りで14万~16万程。

家賃や生活費が必要になりますので正直カツカツな生活です。

初めはアルバイトや契約社員からのスタートになることが多いので正社員まで行くと少し給料が上がります。

学生時代に少しでも貯金をしておく事をオススメします。

必要な資格とは

必須な資格は2つ。

潜水士とダイビングライセンです。

イルカのプールや生簀を掃除する際には長時間の水中作業となるので酸素ボンベを使用します。

ダイビングライセンスの講習では2泊3日で学科と実技を行い、基本的な技術を身に着けます。

ライセンスにはランクがあり、潜れる深さが決まっています。

ライセンスのランク指定はなく、オープンウォーターという一番初めのランクで十分です。

潜水士は国家資格になります。

業務として水中で作業を行う場合は潜水士の免許が必要です。

毎日の作業として潜水業務があるので必須と言えます。

水中では水圧が体にいろんな影響を与え常に危険が伴うため、正しい知識で安全に潜水作業を行うためのもの。

ダイビングライセンスでも学科はありますが、もっと深く知識を付ける必要があります。

潜水士の試験は年2回。合格率は80%前後なので難易度は高くありません。

潜水士とダイビングライセンスは必須ですがもう一つ!

持っていると有利になるもの・・・小型船伯操縦士の資格。

船の免許です。ただ水族館ではほとんど使用しないので持ってなくても良いと思います。

イルカの触れ合い施設で働きたいのであれば有利になるといえるでしょう。

基本的に触れ合い施設は海に生簀を作り、イルカを飼育しています。

台風シーズンに入ると生簀を固定したり修繕したりたくさんの作業がありますがここで船が大活躍します。

船を使って作業するという事も少なくないのでもっていて損はないです。

イルカトレーナーになるには

イルカトレーナーや水族館飼育員になりたいと思った時、進路は3つに分かれます

①専門学校

②海洋学部のある大学

③高卒でそのまま就職

私は専門学校に進学して就職しまいました。

専門学校のデメリットは・・・学費がめちゃくちゃ高いという事。

学費だけではなく、長期休みにはいろんな施設に研修に行きますが、研修先の移動費・宿泊費・食事代はもちろん自己負担です。

私は奨学金で学費を払い、アルバイト代を研修費用にしていました。

最大のメリットは専門分野の先生がいて業界としっかり繋がっているという事。

水族館の飼育員・イルカトレーナーとして働いていた人が講師となって授業をしてくれます。

特別授業では現役の飼育員・イルカトレーナーが講師となるのでワクワクしかないですよね。

同じ夢を持つ仲間がたくさんいるのでライバルでもありますが切磋琢磨一緒に頑張れます。

②海洋学部のある大学

私は大学には通っていないので授業内容などは詳しく分かりませんが・・

大卒の方が基本給が高い傾向になります。

施設によっては大卒だと初めから正社員での雇用があるなど就職の際に少し差があります。

③高卒でそのまま就職

水族館の飼育員やイルカトレーナーになるのに基本的には学歴は関係なく

高校卒業していれば就職試験を受けることができます。

専門学校や大学に行くと専門の知識は身に付きますが、施設によってやり方は大きく違うため

知識を付けてもゼロからスタートになり就職した施設で学ぶことになります。

求人が出たらとにかく受ける。

受からなかったら学校に進学する。でも全然OKです。

高卒で就職を希望する場合はダイビングライセンスと潜水士の資格を習得しておきましょう!

自分が気になる施設にはたくさん行って、職員に顔を覚えてもらう事もオススメします。

イルカトレーナーに向いてる人

第一条件として動物が大好きな人

そして私も6年間働いてなにより大切だなと思ったのが・・・自己犠牲ができる人

動物相手で仕事をする以上、自分より動物が優先になります。

命を預かる責任ですね。

本来、広い海で過ごす動物を人間の教育のために狭い環境で一生を過ごしてもらっているという事を

絶対に忘れてはいけません。

種の保存や繁殖などほかにも多くの役割がありますが動物自身が「種を守ってくれ!」とは言っていません(笑)

動物は一生を水槽の中で過ごします。

決められた時間にご飯をもらえ、狙われる心配もない、病気にばれば治療をしてもらえる。

そんな環境にいますが、飼育されている動物に自由はありません。

トレーナーになるという事は、動物の人生に責任を持つことです。

休みの日に大切な予定を入れていたとします。前日に動物が餌を食べなくなり体調が悪くなりました。あたなはどうしますか。

ここで、休みだからそのまま予定を優先する。と思った方はトレーナーには向いていません。

休みでも、大事な予定が入っていても優先順位は動物です。

次の日も出社をして動物にできる事の最善を尽くすのがトレーナーです

一般企業の常識はトレーナー業務には当てはまりません。

休みもなく何日も何時間も働く事も多々あります。動物が優先だからです。

自己犠牲ができる人はそれだけ真剣に命に向き合い必ず良いトレーナーになります。

イルカトレーナーは狭き門ですが、流れてくるチャンスをしっかり掴み、誰よりも行動する!

そうすれば狭き門をくぐる事ができます。

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